給与計算ソフトと連携できる勤怠管理システム9選給与計算との連携に適した勤怠管理システムの具体的な選び方を解説する前に、給与計算ソフトとの連携機能に優れた勤怠管理システムのおすすめ製品を9つ紹介します。システム選びの重要なポイントである以下3点を満たすシステムを厳選しました。給与計算と連携できる勤怠管理システムの選び方3ポイント自社に合った働き方・勤務形態に対応していることサポート体制が充実していること様々な給与計算ソフトとの連携に対応していること▼給与計算ソフトと連携できる勤怠管理システムおすすめ9選比較表給与連携機能の特徴勤怠管理機能の特徴初期費用月額費用TeamSpirit 勤怠(TeamSpiritシリーズ)出力形式を柔軟に選択でき、ほとんどすべての給与計算ソフトと連携させられる。また、給与奉行クラウドとのAPI自動連携にも対応している100を超える勤務形態に対応でき、リアルタイムに勤務状況を可視化できる。カスタマイズ性が高いため、複雑な就業規則にも対応可能150,000円1人月額400円KING OF TIMEAPIで自動連携にできる給与計算ソフトの数が多いシンプルで安価な料金設定ながら、様々な打刻方法が選べる0円1人月額300円AKASHICSVデータによる給与計算連携機能があり、一部の給与計算ソフトとはワンクリックで連携できるシンプルで使いやすいUIが特徴で、テレワーク管理機能や年休管理機能など中堅企業に評価されている0円1人月額200円~ジョブカン勤怠登録したデータ形式をワンクリックで呼び出すことができる。ジョブカンシリーズを利用している場合、自動連携できる医療機関に特化した機能があり、様々なシフトパターンを登録して勤怠管理が行える0円1人月額200円~ジンジャー勤怠ジンジャーシリーズの「ジンジャー給与」と自動連携できるテレワークやフレックスタイム制など、様々な業界に対応した勤怠管理機能がある要見積り1人月額300円~TimePro-VGフォーマットを柔軟に指定してデータを出力でき、多くの給与計算ソフトと連携できる労務リスクを事前に察知してアラートするなど、高度な勤怠管理が可能要見積り要見積りfreee勤怠管理PlusCSVデータを出力して他の給与計算ソフトに連携できる他、freee人事労務との自動連携もできるシンプルな操作性ながらも変形動労制など、様々な働き方に対応した勤怠管理が行える無料1人月額300円~マネーフォワードクラウド勤怠CSVデータを出力して他の給与計算ソフトに連携できる他、同シリーズ内なら自動連携も行えるフレックスタイム制、1ヶ月単位変形労働時間制など、勤務形態を設定して管理できる0円〜スモールビジネスプラン:3,980円/月スマレジ・タイムカードプレミアムプランに加入することで、勤怠と給与計算が同一システム内で完結できる手頃な料金設定ながら、変形労働時間制にも対応した勤怠管理が行える0円給与計算機能付きのプレミアムプラン:10名まで2,420円/ 月11名以上でご利用の場合+385円 /人(税込)※最新の情報は提供会社へお問い合わせください。給与計算ソフトに勤怠データを連携させるには、CSVデータで連携する方法と、システム同士を自動連動させるAPI連携のいずれかの方法があります。紹介している製品はいずれも、CSVまたはAPIで給与計算ソフトとの連携を行います。いくつかの製品に目星を付けたら各製品のベンダーに直接相談し、自社で使用中の給与計算ソフトと連携できるかどうか・現在の課題を解決できるかどうかを確認してみてください。それでは、各システムの詳細を見ていきましょう。おすすめ製品1.TeamSpirit 勤怠(TeamSpiritシリーズ)主な機能出退勤管理(PC・モバイル)工数管理有給管理(独自休暇の作成も可)給与・工数レポート作成外部マスタ連携(取り込み・出力)ダッシュボードワークフロー(申請・承認)英語対応 など初期費用150,000円月額費用1人あたり月額400円~(50IDから利用可能)給与計算連携機能の特徴TeamSpirit 勤怠は幅広い給与計算ソフトとの連携に対応しています。CSVデータの出力フォーマットをカスタマイズさせることで、お使いの給与計算ソフトの形式が特殊でうまく取り込めない場合も対応させることが可能です(詳細はこちらまでお問い合わせください)。また給与奉行クラウドとのAPI連携にも対応しており、自動で勤怠データを連携させることができます。「TeamSpirit 勤怠」は、給与計算との連携を含めバックオフィス業務を効率化できるシステムです。システムで収集した各種データを「見える化」し、組織全体の業務パフォーマンス向上に寄与します。打刻方法も多様で、スマホアプリからの打刻も可能です。リモートワークはもちろん、みなし労働時間制や変形労働時間制など、100以上の勤務パターンに対応して、勤怠データを取得・連携することが可能。従業員の勤怠データがリアルタイムに自動集計されるため、残業時間や休日勤務などに関する複雑な集計業務の負荷を大きく軽減できます。導入時のサポートや導入後のサポートも高く評価されており安心して使用いただけるのもポイントです。なお、勤怠管理(TeamSpirit 勤怠)と工数管理(TeamSpirit 工数)が一つになった「チムスピMix」も提供しています。システム開発業やIT業などプロジェクト型ビジネスを行っている企業様に特に人気で、TeamSpiritを使えば高度な労務管理と正確な個別原価管理の実現を後押しすることもできます。多様な働き方をしており、複雑な勤務形態となっている企業や、工数管理にも課題を抱えている企業に特におすすめできるシステムです。TeamSpirit 勤怠の給与計算連携についての導入企業の声・コーポレート部門では「勤怠データが抽出しやすく、出力データを給与計算ソフトに投入するのもスムーズなので、給与計算の時間が大幅に削減できた」と好評価です。(株式会社オルトプラス様の事例)・勤怠管理から給与計算までの流れも非常にスムーズになり、給与担当者の負担も大幅に削減されました。(株式会社クレスコ様の事例)おすすめ製品2.KING OF TIME(キングオブタイム)引用:KING OF TIME 公式サイト主な機能勤怠管理ワークフロー工数管理交通費精算勤務状況確認データ分析人事労務 など初期費用0円月額費用1人あたり月額300円給与計算連携機能の特徴CSVデータによる連携の他、PDF、エクセルといった幅広い形式での勤怠データの出力と給与計算連携が可能です。連携できる製品については、以下のページをご覧ください。参考:給与計算|KING OF TIME多様な打刻方法から自社に合った方法を選べる点が強みの製品です。チャット打刻や温度検知による打刻など、他の製品にはなかなか見られない打刻方法も実装されています。シンプルで安価な料金設定にもかかわらず、入社手続き等の人事労務機能も使用することができます。料金の安さを重視する企業、さまざまな打刻方法から選びたい企業におすすめです。おすすめ製品3.AKASHI(アカシ)引用:AKASHI 公式サイト主な機能勤怠管理テレワーク管理年休管理労働時間把握シフト管理工数管理福利厚生ポイント管理各種申請・承認 など初期費用0円(初期設定サポートオプションを利用する場合:50,000円~)月額費用1人あたり月額200円~給与計算連携機能の特徴「マネーフォワードクラウド給与」とのAPI連携に対応しており、初期設定を行うことでワンクリックでの自動連携機能を利用することができます。その他の給与計算ソフトとは、CSVで勤怠データを出力・取り込むことで連携させられます。「クラウド給与計算ソフト freee(フリー)」の形式での連携にも対応しており、「人事労務freee」を使用しているユーザーは連携を楽に行えます。シンプルで使いやすいUIが評価されている勤怠管理システムです。従業員1,000名以下の中堅企業からの評価が特に高く、「ITreviewカテゴリーレポート 勤怠管理システム部門」において、2年連続で中堅企業からの「使いやすさ」評価ナンバー1に選ばれています。テレワーク管理機能や年休管理機能など、多様な働き方に対応した機能が充実しています。工数管理機能も搭載されているため、プロジェクトの状況を「見える化」したい企業にもおすすめです。おすすめ製品4.ジョブカン勤怠管理引用:ジョブカン勤怠管理 公式サイト主な機能出勤管理シフト管理休暇の申請管理スマートフォン対応工数管理自動集計超過労働対策外国語表示医療機関特化 など初期費用0円月額費用1人あたり月額300円~500円給与計算連携機能の特徴CSV連携機能を使用することで、多くの給与計算ソフトとの連携ができます。CSVデータの出力項目の登録機能もあるため、登録したデータ形式を呼び出すことで毎月の給与計算データの出力がより楽になります。参考:給与ソフトとの連携|ジョブカン勤怠管理出勤管理・シフト管理・休暇申請管理・工数管理の機能を、プランによって自由に組み合わせて利用することができます(ただし工数管理機能は単独利用不可)。自社に必要な機能を過不足なく利用できる点が魅力です。複雑なシフトのパターンにも対応しており、医療機関に特化した機能もあるため、職場の特徴に合わせた管理をしたい企業におすすめです。おすすめ製品5.ジンジャー勤怠引用:ジンジャー勤怠 公式サイト主な機能出退勤管理自動集計ワークフローシフト管理有休管理予実管理アラート機能 など初期費用要見積り月額費用1人月額300円~給与計算連携機能の特徴ジンジャーシリーズの「ジンジャー給与」とのワンクリックでの自動連携に対応しています。その他の給与計算ソフトを利用している場合は、CSVデータによる連携が可能です。詳細は以下のページをご確認ください。参考:ジンジャー勤怠で出力・ダウンロードできるデータ一覧|ジンジャー勤怠勤怠管理以外の有料オプションが充実しており、「雇用契約機能」や「社会保険手続き機能」など、さまざまな機能の中から好きなものを選んでカスタマイズ可能です。「ジンジャー給与」「ジンジャー人事労務」などのさまざまなシリーズがあるので、従業員のデータを一括管理することができます。オプションを活用して必要な機能をカスタマイズしたい企業におすすめです。おすすめ製品6.TimePro-VG(タイムプロブイジー)引用:TimePro-VG 公式サイト主な機能多様な労働時間管理テレワーク労働時間管理パート・アルバイトシフト作成管理ダッシュボード機能届出ワークフロー休暇管理ドアセキュリティ管理雇用契約書出力履歴情報管理人件費計算 など初期費用要見積り月額費用要見積り給与計算連携機能の特徴給与計算との連携方法はCSVデータによるエクスポートです。利用中の給与計算ソフトのフォーマットに合わせてデータを出力することで、ほぼ全ての給与計算ソフトとのCSV連携が可能になっています。複雑な勤務形態を採用している大企業に選ばれることの多い勤怠管理システムです。多種多様なシフトを管理する機能や、リモートワーク・フレックスなどに対応した勤怠管理機能を実装しています。システムの導入に際しては、自社の課題に沿ったシステムの設計を担当SEと進めていくことになります。自社に合った勤怠管理システムを設計したい企業におすすめのシステムです。おすすめ製品7.freee勤怠管理Plus引用:freee勤怠管理Plus公式サイト主な機能残業やみなし勤務など多様な勤怠管理有休・各種休暇管理各種申請・承認アラート通知機能勤怠データ確認機能働き方改革対応機能シフト管理(スケジュール)など初期費用0円月額費用1人月額300円~給与計算連携機能の特徴他の給与計算ソフトとは、勤怠データをCSV形式に出力することで連携します。同シリーズのfreee人事労務であれば、APIでの自動連携が可能です。freee勤怠管理Plusの特徴は、シンプルな操作画面です。シンプルで使いやすいことから、タイムカードや出勤簿からの勤怠管理システムへ抵抗なく移行できるでしょう。チャットツールであるLINEWORKSとも連携しているので、LINEWORKSを導入済みの場合、より勤怠入力が容易になります。はじめて勤怠管理システムを導入する企業にもおすすめです。おすすめ製品8.マネーフォワードクラウド勤怠引用:マネーフォワード勤怠公式サイト主な機能残業やみなし勤務など多様な勤怠管理有休・各種休暇管理各種申請・承認アラート通知機能勤怠データ確認機能働き方改革対応機能シフト管理(スケジュール)など初期費用0円〜月額費用スモールビジネスプラン:3,980円/月給与計算連携機能の特徴他の給与計算ソフトとは、CSVデータを出力することで連携できます。同シリーズのマネーフォワード給与計算とはAPI連携が可能です。マネーフォワード勤怠は、シフト制、フレックスタイム制など様々な雇用形態に対応した勤怠管理システムです。「働き方改革関連法案」にも対応済みで、不適切な勤怠があった場合はアラートにより通知されます。従量課金のオプションに加入することで、「クラウド会計」や「クラウド請求書」といった機能も追加できます。必要な労務機能を選んで使いたい企業におすすめのシステムです。おすすめ製品9.スマレジ・タイムカード引用:スマレジ・タイムカード公式サイト主な機能勤怠管理機能シフト管理機能変形労働時間制対応休暇管理機能労務アラート給与計算年末調整など※プレミアムプランの場合初期費用0円〜月額費用給与計算機能付きのプレミアムプラン:10名まで2,420円/ 月11名以上でご利用の場合+385円 /人(税込)給与計算連携機能の特徴プレミアムプランに加入することで給与計算機能を利用でき、勤怠管理と給与計算を同システム内で自動連携させることができます。CSVデータを使った給与計算連携にも対応しており、「マネーフォワードクラウド給与」などの給与計算ソフトと連携させることができます。スマレジ・タイムカードは、画面タッチだけで打刻ができる勤怠管理システムです。本人確認は、打刻時の顔写真撮影により実施されるので、不正な入力も防止できます。スマートフォンやタブレットでの打刻もでき、GPSによる外出記録も取得可能です。勤怠管理機能のみのプランは30名まで無料で利用できますが、給与計算機能は付属しません。プレミアムプランに加入するとシフト管理や給与計算ができるようになります。勤怠管理と給与計算を連携するメリット・解決できる課題上記で紹介してきた勤怠管理システムを活用して給与計算システムと連携することで、以下のようなメリットが期待できます。勤怠情報の手入力(または転記)が不要になる勤怠情報をそのまま給与計算で用いることができるので、ズレやミスが発生しにくくなる勤怠情報の集計や給与計算にかかる人・時間のコストが削減できるタイムカードなどの勤怠書類の現物保管・管理が不要になる(データ化できる)誰でも簡単に操作できるため、属人的な業務でなくなるクラウド型のシステムなら法改正にもいち早く対応できる勤怠・給与計算業務の実務経験が浅い社員でもすぐに使えるため、属人的な作業を減らすことができる勤怠管理システムと給与計算を連携させる方法勤怠管理システムを導入して給与計算まで一括処理する手順を大まかに説明すると、以下のような流れになります。自社で使用している給与計算ソフトと連携できる勤怠管理システムをいくつか選定する各製品のベンダーに「使用中の給与計算ソフトと連携できるか」「自社の課題を解決できるか」を相談する製品を決めたら「使用中の給与計算ソフトに合った形で勤怠データをエクスポートできるか」のテストを行うステップ3が問題ない場合は、勤怠管理システムを導入するシステムの連携機能(CSV連携、API連携など)を利用して、給与計算をする自社で使用している給与計算システムと連携できる勤怠管理システムをいくつか選定する上記の通り、勤怠管理と給与計算を連携するには、お使いの給与計算システムと連携できる勤怠管理システムが必要になります。仮に現在の勤怠管理システムが対応していない場合は、勤怠管理システムのリプレイスを検討しましょう。給与計算ソフトに勤怠データを取り込む手順幅広い給与計算ソフトと連携が行える「CSV連携」を例に、勤怠データを取り込む手順を確認していきましょう。システムによって細かな操作は異なりますが、以下のような方法で行うことが多いです。勤怠管理システムで「データの出力」を選択する「給与計算ソフトに取り込みたい項目」を選択する勤怠データをダウンロードするダウンロードした勤怠データを給与計算ソフトに取り込む例えば以下は、勤怠管理システム「TeamSpirit 勤怠」で取得した勤怠情報を、給与計算ソフト「弥生会計」に取り込む際の手順です。%3Ciframe%20width%3D%22560%22%20height%3D%22315%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FufnRpc3UbnY%3Fsi%3DC5grLxyCJHHQuSml%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3Eなお、勤怠管理システムと給与計算ソフトを連動させる「API連携」の場合、基本的には自動的にデータが連携されるので、手作業で行うことはほとんどありません。給与計算と連携できる勤怠管理システムの選び方自社に合った「給与計算と連携できる勤怠管理システム」を選ぶ際には、以下のポイントをチェックしましょう。勤怠管理システムの選ぶポイント自社の働き方に対応しているかサポート体制が充実しているか自社が利用している給与計算システムとの連携に対応しているかそれぞれ詳細を解説していきます。選び方1.自社の働き方に対応しているか大前提として、勤怠管理システムは自社の働き方や就業規則に対応している必要があります。対応していないシステムを選んでしまうと、例えば労働時間(残業超過)のアラートが任意の時間に設定できなかった部署ごとにコアタイムを変える設定ができなかったフレックスタイム制の清算期間を3カ月以内に設定したかったのに、1カ月以内の設定しかできなかった複数の支社・店舗ごとの勤務形態の設定ができなかった三交代制勤務の設定ができなかったリモートワークやフレックスタイムでの外出(中抜け)や複数回休憩が設定できなかったといったことが起こってしまいます。すると当然、正確な勤怠情報を得られず、給与計算に活かすことができません。システムで対応できない部分は手作業で集計する必要があるので「結局業務の負担が減らない」という結果になってしまいます。そのため最終的には、その勤怠管理システムを導入することで本当に自社の課題を解決できるのかどうかを、ベンダーに相談して確認することがおすすめです。なお、勤怠管理システムと給与計算ソフトは、同一の企業がパッケージ化して提供していることもよくあります。そのため「自社ではA社の給与計算ソフトを利用しているから、勤怠管理システムもA社で統一した方が良いのではないか」と考える方もいるかもしれませんが、提供会社が異なっても連携できるシステムはたくさんあります。確かに一つのサービスにまとめると、請求書を一本化できたり、連携が容易に行えるなどのメリットがあります。しかし先にお伝えしたように、勤怠管理システムは自社の働き方に合わせて柔軟にカスタマイズできることが大前提となります。「サービスを一つにまとめたい」という観点で製品を選んだ結果、自社の勤怠情報を正確に取得できず、思うように効率化できなくなっては本末転倒です。そのため、無理に同一企業のサービスにまとめるのではなく、「自社に最も適した勤怠管理システムはどれか」「自社の給与計算ソフトと連携できるか」という視点で考えることが重要です。現時点では細かいカスタマイズを必要としていなくても、近い将来に法制度や就業規則が変更になることもあります。システムを選ぶ際は、このように少し先の未来に起こり得ることも見据えて、中長期的な観点で検討してください。選び方2.サポート体制が充実しているかベンダーのサポート体制が充実しているかにも注意しましょう。勤怠管理システムを導入する際には、自社の勤怠管理について深く理解し、アドバイスや提案をしてくれるベンダーが好ましいです。そもそも導入する際や導入予定時に自社にシステムがマッチするのかを丁寧に判断してくれるところであれば、ミスマッチなシステムの導入を防げます。また、勤怠管理に関する課題を相談した際に、運用や改善策の提案までしてくれるベンダーであれば、ただシステムを導入するだけで終わることなく、しっかりと各種課題の解決にまでつなげられます。選び方3.自社が利用している給与計算システムとの連携に対応しているか「勤怠管理システムが、現在利用している給与計算ソフトと連携できるか」を確認しましょう。給与計算ソフトとの連携機能には、大きく分けて次の2つがあります。CSV連携API連携CSV連携勤怠管理システムに登録された勤怠情報をCSVデータに変換・出力し、給与計算システムに読み込ませる方法。ほとんどの給与計算システムやエクセルに連携させることが可能。API連携API連携に対応している製品同士を自動で連携させる方法。紐づけを行うだけで済むが、対応するシステム同士でなければ利用できない。CSV連携はあらゆる給与計算方法・給与計算システムと連携できるため、最も汎用性が高い方法です。ただし、データによっては出力したものを読込用に加工が必要なケースもあります。どこまで柔軟に形式を選択して出力できるかは製品によっても異なるため、製品選びの際にベンダーに確認すると良いでしょう。一方のAPI連携は、製品によって利用できるものとできないものがあります。例えば現在利用している給与計算システムがAPI連携に対応していない場合は、どのような勤怠管理システムを導入してもデータをAPI連携させることはできません。また、API連携ができると処理がほぼ完全に自動化され便利ではありますが、以下のような点に注意が必要です。将来的なシステム変更に対応できない可能性があるAPI連携に不具合が生じることがあるAPI連携のサービスが停止してしまう可能性があるそのためAPI連携ありきでシステムを選ぶのではなく、CSVデータによる連携方法についても同時にチェックしておきましょう。また、API連携に不具合が生じた場合や、将来的に給与計算ソフトが変わった場合の対応については、事前にベンダーに確認しておくと安心です。その他、見るべきポイントその他にも、勤怠管理システムを選ぶ際には、法改正に対応できるか、サポートが手厚いか、操作しやすいか、セキュリティ対策が万全かなど、さまざまな点に気を付ける必要があります。項目チェックポイント選び方の例1.打刻方法打刻が習慣化できるか、セキュリティ要件を満たすか・不正打刻を防止したいのであれば、「生体認証」を・テレワークや外回り営業が多いなら、「PCブラウザ打刻」や「スマートフォン打刻」などを2.カスタマイズ性自社が採用している就業規則について網羅的に正しく管理できるか、将来的な規模拡大などに対応できるかテレワーク、フレックスタイム制度など複雑な働き方でも正確な勤怠を取得できる製品を選ぶ3.法改正に対応できるか法改正に対応し、自動でアップデートされるかどうか無料で法改正アップデートが行える製品を選ぶ4.システム操作のしやすさ従業員が日々の打刻をしやすいか、管理者が勤怠データを分析し業務改善に活かせるか・デモを活用して実際に操作して、最も使いやすかったものを選ぶ・ダッシュボード機能を確認し、分析しやすいシステムを選ぶ5.セキュリティ品質セキュリティ要件を満たすかどうかどのようなセキュリティ機能があるかを相談し、自社の要件に合う製品を選ぶより詳しく選び方を知りたい方は、「勤怠管理システムの選び方と比較表|種類や機能も徹底解説」の記事もご参照ください。まとめ|システム連携で勤怠管理・給与計算を効率化しよう勤怠管理システムと給与計算システムを連携することで、給与計算のミスや手間は劇的に減らすことができます。ただしどの製品でも良いわけではなく、自社に合った製品選びが重要になります。自社の働き方に対応でき、勤怠情報を確実に取得できる製品であること自社の給与計算システムと連携できる機能を持っていること「さまざまな働き方に柔軟に対応できる勤怠管理システムを導入して、今まで手作業で行っていた給与計算を効率化したい」という企業は、CSV対応のあらゆる給与計算ソフトと連携でき、就業規則に沿ったカスタマイズができる勤怠管理システム「TeamSpirit 勤怠」をぜひご検討ください。